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事故の対処法

交通事故の加害者になったとき、最悪の事態を回避する「被害者ファースト」対応術

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交通事故の加害者になったとき

俺は交通事故を起こしてしまった…

冷たい雨の降る夕方、交差点で歩行者をひっかけてしまい、現場検証のあと警察へ移動し、取り調べを受けた。

「これから、被疑者として取り調べを行います」警察官の「被疑者」という言葉に、「あの時、あの道さえ通らなければ」「逮捕されるのか?」「賠償はどうなるんだろう…」と、後悔・不安の念がよぎった…

交通事故は被害者も辛いですが、加害者も悲惨です。

交通事故の加害者になった時、気が動転して逃げたくなりますが、最初に適切な対応をとれば、事態を必要以上に悪化させずに済みます。

筆者の経験をもとに、交通事故の加害者になったときのベストの対応をお教えします。

「事故を起こした!」と思ったら、とにかくクルマを停める

冒頭の「俺は交通事故を起こしてしまった…」は、お恥ずかしい話ですが、筆者が軽微な人身事故を起こしたときの状況です。

何が起きたかわかりませんでしたが、とにかくクルマを停めました。
女の人がしゃがみ込んでいました。

「大丈夫ですか?」「申し訳ございません」それしか言葉が浮かばず、実況見分が終わるまで何回「申し訳ございません」と口にしたでしょうか。

次に、女性がケガをしていないか確認しました。幸い外傷は見当らず、しっかり歩くこともできました。

事故を起こした直後は、とにかくクルマを停めて負傷者がいるか、ケガの度合いはどうか確認します。

状況によっては後続車を誘導する、発煙筒を焚くなど、二次被害が発生しないよう適切な処置を行います(これを危険防止義務といい、怠ると罰則があります)。

その場から立ち去ると、救護義務違反に問われて違反点数35点が加算され、一発で免許取り消しになってしまいます。

警察には事故を真っ先に報告する

次に、すぐに事故を警察に報告しましょう。

筆者が事故を起こした直後、女性に「大丈夫ですか?」と尋ねたところ、「大丈夫ですから、このまま帰ります」と言われたので安心しました。

目だった外傷もないので、女性の言葉をうのみにしてその場を立ち去ろうという「悪魔のささやき」が聞こえてきました。

しかし、教習所で「とにかく警察を呼ぶ」と教わったことが頭から離れず、「いや、何かあった時にまずいですから、警察に連絡します」と警察に事故を通報しました。

女性の言葉をうのみにしていたら、警察への報告義務違反に問われ、罰則として3か月以下の懲役、または5万円以下の罰金刑をくらっていました。

女性があとで誰かに相談して「やっぱり、警察に届けた方がいいよ」となれば、取り返しのつかないことになっていました。

被害者に自分の身元を明かし、保険会社に事故を連絡する

被害者に自分の身元を明かし、保険会社に事故を連絡する

そのあとで、女性に免許証を見せて自分の名前・住所を伝え、筆者も女性の名前・住所をメモしました。

次に、警察が来るまでの間に(事故処理が済んだ後か、実況見分の合間でも構わない)保険会社に連絡し、事故の状況(発生日時、どのような事故か、被害者の氏名や住所、被害者が加入している保険など)を連絡しました。

大体は、保険会社のオペレーターの質問にきちんと答えられれば問題はありません。
あとは保険会社が担当者を決め、示談交渉などの手続きを行います。

4.警察が来るまでの間に、被害者に今何をすべきか判断する

筆者が事故を起こした時は、冷たい雨が降る冬の夕方で、日が暮れてどんどん気温が下がる状況でした。

警察が来るまでの時間はとても長く感じられ、このまま何もしないでいると、女性とは気まずくなるばかりです。

女性が寒くならないようにすることが第一と考え、現場のそばのコンビニでお茶を買い、女性に持たせました。

女性がお茶を飲まなくても、缶を持っていれば手を温められるという判断もありました。

異変を感じたのか、近隣の住民や歩行者が「何かあったの?」と聞いてきます。
「お騒がせして申し訳ございません」と、ひたすら謝罪し、取り調べから4~5日くらい後に、女性の自宅へ菓子折りを持って謝りにも行きました。

崖っぷちの筆者のその後

警察が来るまでの間や、取り調べ中には「言い訳をしない」ことを心がけました。

自分を正当化しようとすると、言い訳が多くなって、被害者にも警察にも悪い印象を与えると思ったからです。

しかし、取り調べの終わりに「検察から郵便が来て、罰金の通知があるかもしれません」と伝えられ、家族に何と伝えたらよいか気が重くなりました。

ところが、検察からはいつまでたっても連絡はありませんでした。

保険会社からの連絡で聞いたと思いますが、女性の方は警察から「筆者に対して厳罰を望むか?」と聞かれましたが、「望まない」と答えてくださったそうです。

女性に与えた被害は、全治数日のすり傷が1か所くらいで、本当に軽微な事故だったのも幸いでしたが、「被害者ファースト」で対応したことも大きかったでしょう。

崖っぷちに立たされた筆者は、最悪の事態を回避できました。

事故から学んだこと

事故を起こした直後は気が動転し、その次には「相手が急に出てきたからだ」とか、自分を正当化しようとする心理が働きます。

しかし、理由や原因はどうあれ、自分の運転で事故が起きた事実は消えません。

保身に走ると、事故後の示談交渉にもその後の人生にも悪い影響が出るでしょう。

事故直後にはクルマを停め、警察に通報するなどの必要な行動をとり、被害者には何が必要かを考える「被害者ファースト」の視点で対応できれば、起訴されるなど最悪の事態は回避できる可能性があります。

被害者が不幸にして亡くなる重大事故の場合、被害者ファーストなんて言っていられないと思いますが、必要な行動をとっていたかいないかで、被害者の家族と警察に与える印象は天と地ほど変わるかもしれません。

冷静さを失わず、被害者の視点に立って最善を尽くしましょう。

まとめ

・事故を起こしたと思ったら、すぐにクルマを停める。
・状況に応じて、二次被害を避ける措置をとる。
・警察に真っ先に事故を連絡する。
・被害者と連絡先を交換し、保険会社にも連絡する。
・事故直後の状況により、被害者に対して何をすべきか、被害者の視点に立って対応しよう。
・被害者の自宅へ謝りに行くことは義務ではないが、行くべきである。「謝りにも来なかった」と被害者の感情を悪化させ、示談交渉に影響する恐れがある。
・保険は、対人対物ともに無制限の保険に加入しよう。

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